出産をむかえるママに!ハッピーな出産のためにできること 17のアドバイス
出産が初めてのママも、経産婦さんでこれから出産をひかえているママも、それぞれ悩みや迷いをかかえていませんか?筆者も4人には子どもがいますが、毎回出産の形は違うので、戸惑うこともありましたし、あの時こうしておいたら良かったな、とか思うこともよくありました。
そこで、先輩ママの立場から、こうしておいて正解だったと思うことを17のアドバイスとしてまとめました。
出産院選びにこだわろう!
出産するところは総合病院、産科専門病院(○○産婦人科、〇〇マタニティクリニックなど)、助産院など色々あります。自宅から近いところが良い、設備が新しいからここが良い、入院中の食事がおいしいからここが良い、など希望があると思います。結果的にはママが一番安心できるところが良いですが、筆者の経験では「総合病院」がおすすめです。その理由とこだわってほしいポイントを紹介します。
NICUがある安心感
NICUは、新生児集中治療室とも言われ、生まれてすぐに未熟児や異常のために赤ちゃんを昼夜問わず看護する場所です。総合病院全てにNICUがあるわけではありません。総合病院を選ぶならNICUがあるところが断然おすすめです。
自分の子どもはまさかNICUにお世話になることなんてない、とだれもが思うし、思いたいです。筆者もそうでした。でも、末っ子に産後すぐに疾患があることがわかり、適切な対応をしてもらえたのは、NICUと小児科、小児外科が備わった大病院で出産したからだと思っています。
助産師さんの人数や経験値
出産の時は、陣痛中はずっと助産師さんが付き添ってくれます。そして、医師が出てくるのは分娩~出産後の処置までです。陣痛がスムーズにいくかは妊婦さんの体質にも寄りますが、助産師さんの力によるところも大きいです。そう感じたエピソードを紹介します。
- 筆者は長子を小さな総合病院(小さいので当然NICUがないところ)で出産しました。たいがいの病院が助産師さんは一人です。それは良いのですが、問題はその助産師さんの経験がかなり浅かったことです。自信なさげにしていました。それはそれで不安でしたが、不安は的中しました。筆者は微弱陣痛体質だったので、破水した後もなかなか本陣痛が来ずに、その対応を助産師さんが知らず、医師を呼ぶのも遅かったので、産後疲れがひどくて大変でした。貧血もひどくなりました。結果的に吸引分娩になりました。
その後、いろいろあって最終的に大病院を選びましたが、そこでの助産師さんはしっかりしている人が多く、ベテランの助産師さんの場合は一人ですが、経験が浅い助産師さんの場合はベテランの助産師さんがついて二人体制で出産をサポートしてくれるようでした(前の経験があったので確認しました)。
そのため、安心して任せることができました。毎度微弱陣痛でしたが、助産師さんは毎度本陣痛が起きるように頑張ってくれて、無事出産することができました。
- リスクがある場合は、助産院ではなく医師がいるところを
筆者が通っていた病院は大きな総合病院でしたが、そこでは助産院もあり、自宅で生むみたいに畳の部屋で助産師さんだけのサポートで出産するというスタイルもありました。
筆者はそういったスタイルをとったことがないのであこがれでもありますが、条件がありました。
- 流産・死産などの経験がないこと
- 高齢出産ではないこと
- 前回の出産でトラブルがなかったこと
筆者はそのうちの1つには当てはまったので選択肢の余地もありませんでした。妊娠中も順調で、助産院のスタイルを希望する人には良いですね。万が一のために、大病院と連携が取れているかも確認したほうが良いです。
バースプランを考えよう!
バースプランってご存知でしょうか?出産の計画や要望のことをいいます。人によって色々あります。分娩スタイルや立ち合い出産の有無、出産スタイルの希望については助産師面談の時に必ず聞かれる項目です。
それ以外で筆者が伝えておいて良かったと思うことをお伝えします!
好きな音楽を流してもらう
陣痛の時間は意外と長いものです。経産婦さんだと数時間で出産する人もいますが、初産婦さんだと陣痛の感覚も空きますし、リラックスもしにくいものです。そんな時には、好きな音楽のCDを持って行って、かけてもらうのもおすすめです。病院が対応してくれるかわかりませんが、要望として出してもらうのも良いでしょう。
へその緒を夫と一緒に切る
出産してすぐ、赤ちゃんとお母さんをつないでいる臍帯(へその緒)をはさみでちょきちょきと切るのですが、これを助産師さんではなく自分でやってみたいと末っ子を妊娠している時に思いました。助産師さんに聞いてみたらOKだったので、せっかく立ち会ってくれる夫と一緒にやりたいと希望しました。
赤ちゃんの新しい世界の旅立ちを両親で祝いたい、という気持ちからです。一瞬で終わりましたが、思い出に残って良かったと思います。
陣痛の時に病院に行く手段について考えておこう!
陣痛はいつ始まるかわかりません。日中かもしれません。深夜かもしれません。その時に、どうやって病院まで行きますか?絶対に自分で車を運転して行こうなんて思わないでくださいね。陣痛によっては、自分で歩けないレベルのところから始まることもあります。誰かに頼める方法を考えておきましょう。親の車、夫の車、タクシーなど。深夜や早朝などの時間帯は病院の入り口が異なることもありますので、その点も合わせて確認を。
筆者の場合は、夜に陣痛が来た時は親の車でしたが、日中(夕方でした)に陣痛が来た時は、タクシーを使うことになりました。このタクシーが問題だったのです。
タクシーの当たりはずれが大きい
筆者が呼んだタクシーは普段使っているタクシー会社のものでした。しかし、なかなかつながらない、やっとつながったと思ったら、混んでいて30分くらいかかると言われました。経産婦だったので陣痛が強く、あまり待たされたら生まれてしまうかもしれないと不安になりました。
やっと来たタクシーですが、入院時に必要な荷物を母と抱えていくのをタクシー運転手はただ見ているだけ、男性だから力もあるはずなのに、手伝おうともしないのです。乗車中も無言。降車時には、荷台に乗せた荷物を降ろしてくれはしましたが、それだけでした。高齢で力がない母親と陣痛のため歩くのも支えがないと厳しい状態だった私、病院の人を呼んで助けてもらえましたが、タクシーのはずれを引いたと思いました。
陣痛タクシーを利用しよう
上記のような失敗経験がありますので、「陣痛タクシーに登録しておけばよかった」と心から思いました。陣痛タクシーとは、事前に登録をしておけば、電話一本で陣痛時に優先してタクシーを廃車してくれるサービスです。
救命救急講習を受けたドライバーなので、妊婦さんへの理解もある人が多いのではないかと思います。少なくとも、無理解で不親切なドライバーに当たる確率は低くなると思います。
席に防水シートをはっていたり、料金が後払いにも対応してくれていたり、色々とメリットがあるようなので、タクシーで行く可能性がある人はぜひ登録だけでもしておきましょう。
出産時にこれは必須だったアイテム3
出産の時に必要なもの、色々ありますよね。助産師さんに聞けば教えてもらえますし、出産準備リストも病院から渡されることがほとんどですので参考になるでしょう。そのため、ここでは本当にあって良かったものだけを3つにしぼってお伝えします。
テニスボール
いきみ逃しに必要です。陣痛中にまだいきんではいけない時に、このテニスボールが大活躍でした。筆者が生んだ病院では貸し出しが可能でしたが、持っていくと安心です。
使い方はおしりにずーんと痛みが走った時に尾てい骨あたりに押し当てるようにします。筆者の場合は、出産時は夫が立ち会ったので、夫に頼んでやってもらいました。助産師さんが手でおさえてくれることもありますが、それよりもテニスボールの方が効果的です。
ストロー
筆者の場合、陣痛中はずっと汗だくでした。そのため、のどが渇くのです。水分補給は必須です。ペットボトルのポカリスエットやお茶などにストローを突っ込んで飲むスタイルが一番楽でした。特に、陣痛が強くなってきたり、後半ちょっと疲れた時には、口元に運んでもらうと、ストローで楽に飲めます。
カメラとビデオ
いよいよ生まれてくる瞬間は貴重です。夫が立ち会っていたので、ビデオに残してもらいました。また、生まれてすぐカンガルーケアをしている間に一緒に写真をとってもらったり、助産師さんにお願いして夫と赤ちゃんと自分との3人の写真をとってもらったりもしました。忘れられない良い記念になったので、おすすめします!
分娩室にカメラなどの持ち込みが可能か、また、出産後写真を撮りたいと言って許可を得てからにしておくと安心ですね。
出産後にこれは必須だったアイテム3
出産後の準備は万全ですか。たくさんあって本当に必要なものは入院後に実感することもあるかもしれません。入院リストに書いてあるもので十分ですが、なかでも必須だったアイテムをご紹介します。
円座クッション(ドーナツクッション)
普通分娩で会陰切開になった場合には、これがないとおしもが痛くて座れません。入院中はベッドに座ることも多々ありますが、円座クッションのおかげで楽になりました。友人の先輩ママからもおすすめされたものです。予定帝王切開の方には必要がないと思いますが、産後も使えないことはないので、買っておくと安心です。
授乳クッション
母乳育児をされる方には必須アイテムです。腰や腕が楽になります。色々試しましたが、トコちゃんベルトで有名な青葉の授乳クッションがベストでした。最初からこれを買っておけば良かったと思ったくらいです。ちょっとお値段しますが、へたらず重宝します。
骨盤ベルト
トコちゃんベルトも有名ですが、筆者は犬印の骨盤ベルトを使っていました。できれば試着してサイズ感を確かめましょう。
産後すぐに骨盤を締めることで、骨盤のゆるみを改善します。面倒でも、すぐに締めましょう。産後1日目からでも、早めに取り組むことがおすすめです。そして、産後最低でも3か月は続けてください。筆者はうっかり産後1ヵ月くらいして面倒になってやめてしまったら、産前にはいていたズボンが入らなくなっていました。おなか周りというか、骨盤周りが大きくなってしまって、気付いた時には遅かったです。
骨盤ベルトを使う位置を入院中に助産師さんに確認してもらって締めることをおすすめします。自分が思うより、意外と下の方であることがあります。場所を間違えると意味がありませんので、注意してくださいね。
母乳にこだわらないで!
赤ちゃんへの授乳方法には、母乳と人工乳(粉ミルク)の2通りあります。母乳だけの人もいれば、母乳と足りない分をミルクで補う混合、あるいはミルクだけで育てる人もいます。
最近、粉ミルクの会社が「母乳が最良の栄養」と言ったり、母乳を推進する病院も増えたりしていて、「母乳でないといけない」とか「母乳が出ない、どうしよう」と思い詰めてしまうママが増えています。筆者も悩みました。
母乳が出る人は経済的だから母乳にしたらよいけど、そうでない人は遠慮なくミルクに頼んだらよいと思います。
母乳のことで悩む人は母乳のメリットだけに目を向けてはいませんか。そこで、そんなママのために意識しておいたら大丈夫、と思うことをまとめました。
ミルクは安定した栄養源
母乳は母親が食べたものがダイレクトに出ます。脂っこいものばかり食べているとどろどろしたお乳になります。その分、ミルクはそういった母親が食べるものに影響されないので、安定した栄養源だと言えます。
ママが好きなものを食べることができるので精神的に安定する
上記に書いたように、母乳を与えているママは、自分が食べるものや飲むもの(コーヒーやお茶などはカフェインが入っていないもの、アルコールが入ったお酒は当然NG)に気を配る必要があります。その点、ミルクを与えているママは、それを気にせず、好きなものを飲食できるため、ストレスも減り、落ち着いた気持ちで育児がしやすくなります。
母乳が最良と言われる期間は最初の間
産後間もない頃の母乳が黄色がかっていることに気付いたことはありませんか。この時期の母乳には赤ちゃんに必要な免疫をたっぷり含んだ栄養が含まれています。この時期の母乳こそ、大事だと言われています。逆に、この時期を過ぎれば、栄養的にはミルクでも十分なのです。筆者はこの事実を3人目の時に助産師さんから聞いて知りました。もっと早くに知っておけば、こんなに悩まなくて済んだのにな、と思いました。
ミルクでも十分育っている人に目を向けよう
実は筆者もミルクで育ったらしく、のちに母親から聞きました。母親は自分よりも母乳の出が悪く、いわゆる初乳は栄養価が高いと言われているから必死に頑張って与えたそうですが、その後はミルクのみで育てたということです。「だから、ミルクでもあなたみたいに普通に育ってることが証明されているんだから大丈夫じゃない。」という母の一言で心が軽くなりました。
経産婦さんでもわからないこと、不安なことは堂々と
1人でも生んだら経産婦さんだから、と言われることが多くて、わからないことや不安なことを思い切って出せないことがあるものです。しかし、毎度出産スタイルは違うし、妊娠経過が違うことだってあります。知りたいことはどんどん聞いて、不安なことは出産までに解消しておくと安心です。
上記に書いたことが少しでも参考になると幸いです。