【東ヨーロッパ旅行】ドイツ・ポーランド・チェコへリアルな観光体験談&行ってみて分かったこと

  • 2019年7月22日
  • 2020年2月14日
  • 旅行

ヨーロッパでの海外旅行にあこがれて、友人と二人でドイツ→ポーランド→チェコを5日間で旅行してきました。過去のものになりますので、最新情報も盛りこみながら実体験をレポートしたいと思います。ドイツやポーランド、チェコなど東欧諸国に興味がある方、必見です!

ドイツ・ポーランド・チェコへの入国の注意点

ドイツ・ポーランド・チェコともシェルゲン協定に加盟しています。このシェルゲン協定とは、加盟国の中で通行が自由化され、手続きが簡素化されるために制定された共通滞在協定です。加盟地域すべての滞在日数があわせてカウントされ、加盟地域内でのビザ免除滞在に制限があります。2013年10月18日より「あらゆる180日の期間内で最大90日間」に改定されました。

シェルゲン協定加盟国内では、最初の到着地で入国審査があり、最後の出国地で出国審査が行われます。したがって、経由地では入国スタンプを押されることは原則的にありません。

1. ビザなしで観光&滞在するための条件とは

  • 日本国籍であること
  • 観光、報酬なしの業務、外交、公用
  • あらゆる180日間の期間内で90日以内(つまり、同じ国で90日を超える滞在ではビザが必要になります)
  • 旅券(パスポート)が過去10年以内に発行されており、シェルゲン協定加盟国出国時に有効期限が3ヵ月以上残っている、かつ未使用欄が2ページ以上残っている
  • 出国用航空券を持っていること
  • 海外旅行傷害保険に加入していること

2.入国時の注意点

ビザなしで出入国するためには、往復の航空券があることが前提です。ワーキングホリデーでは帰りの日が決まっていないという理由で片道だけの航空券しか持っていないことがあるため、その場合は、ビザなしで入国することはできません。ワーホリの人は、ワーキングホリデービザを利用しましょう。

一般的な観光目的の場合であれば、普通は往復航空券を持っているはずなので、その点は問題ないかと思います。

経由国では入国スタンプを必ず押してもらうようにしましょう。ドイツでは入国カードがいらないため、入国スタンプを押してもらないことがあるようです。入国の確認のためにも、頼んででも押してもらうことをおすすめします。

また。ビザを利用しない場合には、自分で大使館へ行き、ビザの申請をする必要があります。

どうやって旅行の手配をしたか

今回は団体ツアーではなく、自分たちが本当に行きたいところを厳選して行ける個人旅行がいいと決めていました。そこで、どのように旅行を計画し、手配したかを紹介します。

1. まずは旅行会社へ

ショパンの生誕地であるポーランドが目的だったので、まずはHIS(旅行会社)へ行って相談をしました。しかし、ポーランドへの直行便はないため、ドイツ(フランクフルト)を経由して行くルートを勧められました。そこでいろいろと相談した結果、最後にチェコ(プラハ)にも行ってみようという話になりました。3か国も大丈夫かな、と正直不安でしたが、宿は勧められたところは予算外のところが多くて、自分で選びたいというのもあり、航空券だけおさえてもらうことにしました。

限られた日数内で、ぜいたくにいろいろ回りたいと思う時には、旅行会社の専門スタッフが力になってくれることもあるので、相談してみるだけでも価値がありますよ。

2. 宿の予約

『地球の歩き方』を見て、宿を探しました。いいなと思ったところを絞り込んでいき、最終的に決めたところにメール(当然英語で)を送って予約を入れました。大きなホテルであれば予約フォームなんてあるのでしょうが、候補になったのはどこも小さな宿です。そのため、ほんとうに宿主との個人的なメールのやり取りになりました。

返事が遅いところは心配になり、国際電話までかけて確認しました。

旅行会社に頼めばこういう面倒なやり取りも省くことができるのですが、当時は貧乏学生旅行でしたので、手配料金も抑えたかったというのがあります。

いざドイツへ!

日本からドイツへは直行便で12時間です。私と友人はルフトハンザ航空を利用しました。そのままドイツ系の航空会社です。ヨーロッパは遠いので、多少高くても直行便が楽です。

フランクフルトという都市では一日だけ滞在する予定にしていました。着いたら午後で、とりあえずホテルにチェックインして荷物だけ預けました。

その後、ぶらぶらしていたら、突然ドイツ人のおじさんに声をかけられました。なんとなく英語が通じたので、外で一緒にお茶をすることになりました。川辺添いに小さな車が停まっていて(ドリンクワゴン)、テーブルといすとパラソルが用意されていました。いい雰囲気の場所で、とりあえずジュースをオーダーすると、すごく大きなジョッキで来てびっくりしました。行きの飛行機で飲み物をたくさん飲んでいて、これ以上飲むと足もむくみも増すし、おなかいっぱいだと言っても、サイズはこれしかないとのことでした。

ちなみに、そのドイツの方はジョッキにビールをごくごく飲みほしていました。昼間からビールをこんなに飲む人たちがいる国、さすがドイツだと感心してしまいました。

海外だと知らない人が近寄ってくると危険だと思って敬遠してしまうのですが、「日本大好き」トークに負けてしまって一緒に飲む流れになってしまいました。結果的には良い人だったので、良かったです。

別れた後、ドイツのフランクフルトという名前から、さぞかしウインナーがおいしいだろうと思って、駅のフランクフルト売り場で買って食べてみたところ、意外とまずかったです。ホテルのバイキングでも、さすがウインナーの種類は豊富でしたが、日本にはかなわないかもしれない、と思って少しがっかりしたのを覚えています。

ドイツ(フランクフルト)→ポーランド(ワルシャワ)

フランクフルトからポーランドへは小さな旅客機で移動することになりました。小さな旅客機のため、滑走路がある地面に降りて階段を使って乗り込む、というのは初体験でした。小さめ飛行機と一緒に間近で写真がとれたのはいい思い出です。

ポーランド(ワルシャワ&クラクフ)での旅行体験

ポーランドでは3日間過ごしました。ワルシャワとクラクフの2都市に滞在したので、その時の体験を書きました。

1. ホテルが見つからない!?

ワルシャワに着いてまずは空港からホテルまで移動するため、地下鉄に乗りました。その時にはもう暗くなってきていました。「まずい、宿を探せないかも。」と思いました。この時、多少高くても駅に近いだれでもわかる大きなホテルにしておけばよかったと後悔しました。

近くの人に宿を聞いても、知らないといわれるばかり。宿を探す時間もないし、どうしようと友人とうろうろしていたら、またも知らない人に声をかけられました。ちょっと若いポーランド人2人です。ちょっと柄が悪いしどうしようかと思いましたが、頼る人がいなくてついていくことになりました。でも、やはり怪しい二人組なので、結構距離を置いて後をついていきました。やはりこの2人も場所がわからなかったのか、通りすがりの人に聞いてくれていて、「意外といい人かもしれない。」と思い始めました。何分も歩いて、ようやく着いた時には安心しました。「この後飲みに行かないかい?」と誘われましたが、はっきりと断りました。

そのホテルは本当に変わっていました。どこが変わっていたかというと、エレベーターのドアが自動ではなく手開きなのです。階段でいいのに階段もなくて、そのエレベーターが唯一の移動手段でした。

2.ワルシャワのおすすめ観光スポット

ワジェンキ公園

ワルシャワ中心部からは結構歩きます。バラが美しい庭園で、大きなショパン像がひときわ目をひきます。そばに座っている人もたくさんいました。夏の間は毎週日曜日に1日2回、このショパン像の下にてショパンコンサートが行われます。

聖十字架教会

ショパンの心臓が安置されている教会として有名です。ショパン一家が通っていた教会のようです。ショパンの心臓は、本堂左の石柱の下に安置されているということで必死に探しました。簡単に見つかると思ったのに、広い聖堂内で意外とすぐに見つけることができませんでした。

ショパンの生家

ショパンが生まれた家を一度見て見たかったのですが、ワルシャワから60㎞も離れており、バスしかありません。そのバスの発着時間が午後からでは間に合わなくて予定的に断念しました。個人旅行では時間に余裕を持って出かけたほうが良さそうな場所です。

アウシュビッツ収容所

ナチスドイツによって建設されたユダヤ人の強制収容所として有名です。一部博物館化しています。手記や髪の毛など見るたびに痛ましい状況が伝わってきます。最も印象に残ったのは死の壁です。銃弾が突き抜けた跡がありました。日本人の方からなのでしょう、千羽鶴がたむけてありました。

ビルケナウ(第二アウシュビッツ)収容所

アウシュビッツから無料バスが出ていて5分ほどで到着します。バスを降りると少し歩きます。収容所へと向かう線路の上を歩くと、ここに向かう人たちはどんな気持ちだったのだろうと想像すると悲しくなります。

実際にはこちらのほうが劣悪な感じで、ありのままの収容所のむごさを感じることができます。トイレは穴や排水路だけ、寝床はわらが敷いてあるか敷いていないかよくわからない石のベッド、建物からは隙間風を感じることができます。

3. クラクフのおすすめスポット

ワルシャワからクラクフへは電車に乗って2時間半くらいで移動できます。ポーランド語に苦労しましたが、ガイドブックを見せながらなんとか切符を買って乗り込むことができました。クラクフのおすすめスポットを紹介します。

ヨーロッパ最大級、中央広場

馬車が走り、ラッパの音も聴こえ、織物会館と教会がならぶ大きな広場です。休日にはイベントも開催され、織物会館の1階はショッピングアーケードになっており、おみやげを買うこともできますよ。2階は美術館になっています。ポーランドは日曜日が開いていないお店が多いのですが、ここは毎日開いているのがうれしいです。

ちなみに、聖マリア教会の大聖堂も圧巻です。入っておかないと後から後悔するかもしれませんよ。

ヴァヴェル城

歴代王が住んだといわれる大きな城です。とにかく広くて見どころがたくさんあり、多くの観光客が訪れています。ここを訪れなければもったいないです。

ポーランド→チェコ(プラハ)

ポーランドからチェコへは、寝台列車で行きました。若かったからこそできたことですが、寝台列車は夜間に運行するので、移動時間をその分観光に回すことができます。しかし、寝台列車は3階建てのベッドで一番上の天井間近、さらに下は陽気な外国人が騒いでいてちょっとうるさかったです。これも、個人旅行ならではの体験、なのかもしれません。

チェコ(プラハ)観光

プラハでは実質1泊2日の予定だったので、あまり観光という観光はできませんでしたが、その時訪れて良かったところを紹介します。

プラハ城

プラハ城の毎日正午に行われる、衛兵交代式は必見です。もちろん、中に入って城を見ることはできます。結構広くて歩きます。宿はプラハ城の近くにしておいて正解でした。

陽気な居酒屋

せっかくチェコに来たのだからチェコビールでもと思ってぶらりと入ったお店が素敵でした。いちおう、チェコビールを飲めるかを店頭で確認しました。名前を忘れてしまったのですが、お店の方が楽器を持って陽気に歌いだし、お客さんもほろ酔い気分でのりのりでした。たぶんチェコ語なので何を言っているのかさっぱりわかりませんでしたが、まだ暗くならないうちからお酒で楽しく酔える雰囲気が素敵でした。日本にはまずないと思います。

ダイナミックな肉料理レストラン

ここもよく調べずに近くを歩いていた人に聞いて入ったお店ですが、最終日はお肉と決めて入ったレストランで、大きなお肉にナイフが縦に思い切り刺さったまま出てきました。アメリカでもなかなかないのではないでしょうか。チェコには海がないので、魚よりも肉料理が有名でおいしいですよ。

おみやげはハヴェル市場

有名な天文時計も見ることができる大きな広場には、いろいろなお店が出店しています。雑貨もたくさんあります。なかでも、マリオネットはいろいろな種類があって選ぶのに迷います。ここでは果物などの青果も購入できて、朝ごはんの調達にも大助かりでした。

まとめ

移動もあってあわただしい旅でしたが、反省や学んだこと、個人旅行でしかできない現地の人との交流が出来て、安全に帰国できたことで結果的に良かったと思います。

行く予定にしていたのに、行ってみたらバスの本数がなくて行けなかったという場所もあったので、本当に行きたいと思うところは時間や日程に余裕をみて行くといいと思います。

条件を満たせばビザなしで移動できる国がヨーロッパでは多くありますので、シェルゲン協定加盟国と大使館情報はチェックしておきましょう。ビザの条件などは日々変わる可能性がありますので気を付けておくといいです。

ポーランドではショパンを目的にして行っていますのでショパンゆかりの地が多いですが、他にも紹介しきれなかった魅力があります。ぜひ実際に目で見て実感してもらえたらと思います。

飲食店については、現地の宿主や出会った人におすすめを聞くといいお店にたどりつけるかもしれません。