【旬の野菜や海鮮を食べよう!】5月の旬のおすすめ野菜&海鮮

5月は温かく、新緑がまぶしい季節です。春らしさとこれから夏に向かう季節の変わり目を感じる時期でもあります。季節の変わり目は風邪を引きやすく、また、夏に向かうと紫外線も強くなるので気になりますね。旬のものを体に取り入れることは体に良い、と昔から言われています。また、旬のものには抗酸化作用やビタミンCなどが豊富に含まれるものが多いので、美肌やデトックス&老化予防にぴったりです。

ここでは、5月に旬を迎える野菜と、あまり知られていない魚などの海鮮物を含めてご紹介します。

1.5月が旬の野菜

新じゃがいも

春になると、スーパーなどで「新じゃがいも」がよく見られるようになりますね。新じゃがいもには「メークイン」と「男爵(だんしゃく)」が有名です。

かく、ホクホク感があるので、ポテトサラダや粉ふきいもなどに好まれます。小さいお子様にはこちらの品種が柔らかく食べやすいですね。食感や食べやすさから、女性にも人気の品種です。

新じゃがいもの選び方

新じゃがいもの場合は、皮が簡単に手でむけそうなくらい薄めのものを選ぶと良いです。古くなるにつれて皮が厚くなっていきます。また、緑色や芽が出ているものは避けましょう。この部分には、ソラニンやチャコニンなどの毒性物質が含まれているそうです。摂取すると、頭痛や腹痛、ひどい場合には脳腫瘍や小さいお子様の場合には最悪の場合、死亡する可能性もあるそうですので、緑色や芽の部分を見つけたら、絶対に食べないようにしてください。

新じゃがいもの栄養価

じゃがいもの主な成分はでんぷんなので、カロリーが高いイメージはありませんか。じゃがいもは、意外とカロリーが低く、水煮の場合100gあたり73キロカロリーで、かぼちゃと同じくらいです。

ビタミンCが豊富で、じゃがいもの場合、でんぷんのおかげで熱に強くて壊れにくいのです。ビタミンCは肌荒れ予防にも効果があり、風邪予防や疲労効果にも良いとされています。

カリウムも1個あたりの量は少ないものの、料理ではそれなりの量を食べることが多いですので、他の食材よりも摂取しやすいです。カリウムは、ナトリウムの排出を促すので高血圧予防に効果があります。カリウムが不足すると、筋肉の痙攣や夏バテの原因にもなります。足などのむくみ予防にも良いとされています。

新ごぼう

ごぼうと聞くと、秋から冬の野菜というイメージがありませんか。関東を中心に出回る長いごぼうは10月~1月が旬のものです。一方、「新ごぼう」と言われるものは、4月~6月が旬です。九州などの温暖な気候の地域では、3月から出回っているようです。

新ごぼうは一般的な長いごぼうに成熟する前に収穫されるので、食感はとても柔らかく、優しい香りがします。そのため、さっとゆでてあえ物にしたり、ひかえめの味付けで煮物や揚げ物にしたりするとおいしくいただけます

新ごぼうの選び方

時間とともに風味や鮮度が落ちやすいので、なるべく土がついたものを選びます。また、ひげ根が少なく、先まである程度の太さがあるものが良いです。保管についても、なるべくビニールなどで密閉しておくと風味が落ちにくいです。

新ごぼうの栄養価

ごぼうは、生活習慣病の強力な味方です。ごぼうには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれています。女性に多い便秘の解消の他、悪玉コレステロールを排出して動脈硬化を予防したり、血糖値の上昇をおさえて糖尿病を予防したりする効果があります。

特に、不溶性食物繊維の「リグニン」が、腸内細胞の繁殖を活性化させ、腸内の発がん性物質を吸着して大腸がん予防にも効果があると期待されています。

カリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富です。

ちなみに、ごぼうのあくには、抗酸化作用の高いポリフェノールが含まれています。切った直後に30秒水にさらすか、熱湯に数秒くぐらせるだけで十分です。さらし過ぎに注意しましょう。せっかくの成分が流れ出てしまいます。また、皮のむき過ぎも風味が落ちます。ふきんでこすりながら流水で泥や汚れを落とします。たわしなどの固いものでこすると、皮が傷ついて食感が悪くなるので注意しましょう。皮が分厚い場合は、ピーラーを使って薄くむきましょう。

新にんにく

一般的なにんにくの旬は6月~8月にかけての夏です。新にんにくは、収穫後まもないにんにくのことで、みずみずしくこの時期にしか食べられないものです。

新にんにくの選び方

重みがしっかりあって固いものを選びます。軽いものは水分が抜けて古くなっている可能性があります。新にんにくの場合、皮に赤みがあるものがありますが、にんにくの成分によるものなので気にしなくても大丈夫です。皮をむけばほとんどのものは中が白いです。

夏場は冷蔵庫で保存することが多いですが、長く放置すると芽が出てきます。特に国産のものは芽止め処理がされていないので、芽が出やすいと言われています。早めに使い切るか、表皮をむいてばらした状態でラップに包んで冷凍することがおすすめです。

新にんにくの栄養価

一般的なにんにくが旬になる夏は、暑さで体力を消耗しやすい季節です。滋養強壮作用が強いにんにくは、夏に向かう時期から積極的に取り入れたい食材ですね。

そんなにんにくに含まれる効果の源は、硫化アリルの一種である「アリシン」です。アリシンは、心身の疲れをいやす効果があり、新陳代謝を活発にして疲労回復にききます。玉ねぎと同じようにこのアリシンには血液をサラサラにする効果もありますので、高血圧や動脈硬化の予防にもおすすめです。また、このアリシンには、抗菌・抗酸化作用もあって、風邪やウイルスから体を守ってくれます。ハムや豚肉などビタミンB1が多く含まれる食材と合わせると効果がアップします。

ただし、にんにくは刺激が強い野菜です。食べ過ぎると胃腸をこわす原因にもなりますので注意しましょう。

そらまめ

そらまめは5月に収穫されるものが多いようですが、旬は4月~6月になります。ゆでて皮をむくだけで様々な料理のいろどりにも使えて便利です。玉ねぎと一緒にピューレ状にしてポタージュスープにしたり、下ゆでして炒め物や皮をむいて素揚げにしたり、てんぷらにしてもおいしいです。レシピサイトには、そらまめを使ったいろいろな料理が紹介されていますので、参考にすると良いかもしれません。旬のそらまめを使って料理のバリエーションが増えるかも、という期待も持てますね。

そらまめの選び方

そらまめは、緑色があざやかでつやがあるもの、そしてふっくらと弾力があり、重みを感じられるものが新鮮な証拠です。冷蔵庫に入れる場合は、袋などに入れて乾燥を防ぎます。冷凍したい場合は、さっと1分くらいゆでてから冷え切る前に冷凍庫へ入れます。

そらまめの栄養価

大豆類に代表される、植物性たんぱく質を豊富に含んでいます。この植物性たんぱく質は、動物性たんぱく質と比べてカロリーが低く、脂質も抑えられます。ダイエットや減量中でもしっかり食べることができるので、食事を楽しみやすいというメリットがあります。

カリウムも豊富に含んでおり、カリウムはナトリウム(塩分)を排出する働きがあるので、高血圧予防に効果があります。

マグネシウム、リン、鉄分などのミネラルも豊富に含みます。鉄分は貧血に効果があり、マグネシウムは血圧を調整する働きがあり、いらいらの解消にも効果的です。

ビタミンB1やビタミンB2、ビタミンB群も豊富です。ビタミンB1は消化を助け、ビタミンB2は粘膜を作って抗ウイルス作用があります。血行が良くなる効果があるほか、エネルギーの代謝を促すナイアシンなどのビタミンB群も含まれています。ビタミンCも含まれていますので、風邪予防や美肌に効果が期待できます。

5月が旬の海鮮

アジ

おいしいアジは、目が白っぽくなく澄んでいるもの、そして身にはりがあってえらが鮮やかな赤をしていることです。そして、あまり大きくないものを選ぶと良いでしょう。

アジの栄養価

アジにはDHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富に含まれています。血液をサラサラにする効果があるほか、動脈硬化や心筋梗塞、悪玉コレステロールの低下など、生活習慣病を防いでくれることが期待できます。

ビタミンB6も豊富なので、アレルギー予防に効果的です。ビタミンB6は免疫力を正常に保つ効果があります。アレルギーのお子さんやアレルギーに悩んでいる方にもおすすめの栄養素です。

また、ビタミンB12も含まれている点に注目です!ビタミンB12は野菜からとることは難しいとされています。赤血球を作るために不可欠な栄養素で、貧血にも効果的です。

健康な歯や骨を作るビタミンDも含まれています。育ちざかりのお子さんにはぜひともとらせたい栄養素ですね。

さらに、アジには抗酸化作用が強いミネラルの一種である「セレン」が含まれています。若返りやがん予防のほか、体内の有害物質を解毒する作用があることでも知られています。

もずく

もずくの旬の時期は、4月~7月です。もずくの9割以上が沖縄産で、熱帯や温帯の浅い海で他の海藻に巻き付いて育つので、「藻付く」と言われています。

ほとんどが沖縄産の「オキナワモズク」ですが、食感はしゃきしゃきとして酢であえたモズク酢として食べられることが多いです。もずくは熱に強いので、加熱しても栄養価が損なわれません。もずくスープやもずく雑炊、もずくの天ぷらなど、沖縄では色々な調理法で食べられているようです。また、冷凍保存が可能なので、子育て世代にも重宝されている食材になります。

もずくの栄養価

低カロリーなのに、食物繊維やカリウム、フコイダンなどの良い成分が含まれています。まず、「フコイダン」ですが、抗がん作用の高さに注目してください。がん細胞を直接攻撃する作用や免疫力を高めてがんと闘う力をつける面積活性作用など、様々な研究からわかってきています。さらに、抗ウイルス作用もあるので、インフルエンザや風邪予防にも期待できます。

また、妊婦さんにおすすめなのが、もずくに含まれる「ヨウ素」です。おなかにいる赤ちゃんの骨や脳を正常に発達させるのに欠かせない成分になります。また、水溶性食物繊維を豊富に含むので、満腹感を得やすく、ダイエットや体重増加を防ぐのに効果的です。

さらに、カルシウムも含まれています。カルシウムは骨の発達を助けるだけではなく、精神の安定にも効果があるとされています。もずくには、カルシウムの吸収を助けるマグネシウムもバランスよく含まれています。

まとめ~旬のものを食べるとメリットが色々~

1.味が濃くておいしい

旬のものは香りや味が濃厚なので、調味料をあまり使わなくても素材本来の甘みやうまみを感じることができます。そのため、塩分などを控えることができ、体にも良いのです。

2.栄養価が高い

旬の時期は栄養がそうでない時よりも豊富です。特に、ビタミンCはより多く含まれているようです。抗酸化作用や老化に効果的ですね。

3.新鮮で安い

時期のものは安くて新鮮です。野菜や魚などは鮮度が命です。価格も安いため、毎日の食事に購入しやすいです。

以上のように、旬のものはおいしく、安く、体にも優しいです。積極的に日常の食生活に取り入れたいですね。