普通の主婦がFPと会って学んだ保険のことと保険の選び方について紹介します!

  • 2019年10月9日
  • 2019年10月24日
  • その他

保険選びって難しいですよね。金融や経済の専門知識がないごく普通の主婦にとって、どれが自分に向いている保険なのかがわかりにくいのが現状です。そこで、普通の主婦が実際にFP(ファイナンシャルプランナー)から話を聞いて感じたことや学んだことをありのままお伝えしたいと思います。特に、これから保険に入ることを考えておられる方や保険のことが全然わからなくて不安な方の参考になれば幸いです。

ファイナンシャルプランナー(FP)から話を聞く時のメリット・デメリット・注意点

金融知識や保険に詳しいファイナンシャルプランナーという方がいます。英語で略してFPとも呼ばれます。保険会社所属のFPや独立系のFPがほとんどを占めると思います。独立系のFPは、ほけんの窓口のような来店型とネット型店舗より場所と日時を指定して会うタイプのものがあります。どちらがいいのかは最終的に自分が決めることですが、それぞれの良さと悪い点、注意点について感じたことをまとめさせていただきます。

保険会社の外交員

保険会社に保険について聞きたいと相談すると、その会社に所属するFPが派遣されてきます。また、お勤めの方は、勤務先に保険会社の方(女性が多いです)が来られて話を聞いたことがあるのではないでしょうか。

それらの方々を保険会社の外交員といいます。では、メリット、デメリット、注意点について解説します。

良い点

詳しい保険内容がわかる

その保険会社自体のFPであるため、当然ながら自分の会社の保険内容をよく理解しています。そして、その保険のメリットやデメリットについても説明があるでしょう。

加入がスムーズ

入りたいと思う保険があれば、その場で手続きをすることができるため、加入がとてもスムーズです。

悪い点

他と比較できない

保険会社のFPとしては、当然自分の会社以外には入ってほしくないと思っています。そのため、加入する方からすれば他と比較できません。

自分の保険のいいところしか言わない

FPとしては、自分の会社の保険に入ってほしいと思っています。なかには、お客さんが自分の保険会社に入ることで給与がアップするため、それを目的にしている人もいないわけではありません。そのため、自分の保険のいいところを必死にアピールします。FPの中には、親身に考えてくれる人もいますが、そうでない人もいるので、その見極めが必要になります。

独立系ファイナンシャルプランナー

保険のマンモスや保険のビュッフェなどのホームページ上あるいは電話で保険相談の予約をすると、そこと契約しているFPが派遣されてきます。そのFPたちは、1つの会社だけでなく複数の保険会社を総合的にみて紹介してくれます。

良い点

中立的な視点を持っている

保険会社の外交員とちがい、複数の保険会社を持っているため、そこから合うと思った保険会社を紹介してくれます。ただ、世界にあるすべての保険会社を紹介することができません。初回面談時に名刺を渡されますが、そこに記載された保険会社のみだと思っておいたほうが良いです。

保険以外のことも相談できる

最終的には保険に入ってくれればFPの大きな収入になるため、それが狙いかもしれませんが、保険以外のことも相談にのってくれます。家計や教育費など、主婦にとって頭が痛い問題についても、相談することで参考になることがあるでしょう。

悪い点

FPによって意見に偏りがある

FPも様々で、今入っている保険について説明をすると、「解約金がかかるからやめておきましょう。」というFPもいれば、「解約金がかかるけど、こっちの保険に乗り換えれば最終的にはリスクがあるけど得をします。」というFPもいます。これは金融知識がない自分のような主婦にとって、混乱するだけの話だと思いませんか。このように、話すことや意見が人によってまちまちなのです。

時間が許せば、できるだけ色々なFPと会って相談するほうがいいかもしれません。

話がうまくてのせられやすい

独立系FPの方の多くは、どこかの保険会社で働いていてなおかつ資格も持っているなど、経験豊富な方が多いです。そのため、経済の動向についてもよく見ていて、そこから話がスタートすると、うまい話にのせられて保険に入ってしまった、なんていうことになりやすいです。

面談は基本的に何回でも無料のところが多いはずですので、それを確認されたうえで、話を聞いていいなと思った保険でも、いったん保留にして冷静に考える時間を作ったほうが良いです。

積み立て保険に入る際の注意点

積立保険といって、貯蓄型の保険があります。基本的に損はしないようになっているはずですが、金利の下降によって、場合によっては損をしてしまうこともあります。積立保険には学資保険や養老年金、年金保険などがあります。我が家が入っている保険でおすすめの保険と、注意する点をまとめました。

返戻率を考える

年々、返戻率が悪くなっている昨今の日本です。特に、子どもの教育費をためるのに多くの主婦が加入を決めている学資保険というものがあります。返戻率といって、実際に払った保険額よりもどれくらい返ってくるかを試算した割合というものがあります。100%なら損はしませんが、得もしません。

ただ、現状の学資保険は100~110%内のところがほとんどではないでしょうか。ただし、死亡保険がついているものが多いので、万が一支払い者(家庭での稼ぎ手)が死亡すれば、以降の保険料が免除されるという安心感はあります。

銀行に預けるくらいなら、保険でためる

老後にもらう年金が減っており、かつもらえる年齢も今後70歳→75歳になるかもと懸念されています。銀行に預けてコツコツ貯蓄もいいですが、金利がつかなさすぎて増えることは現状ではほぼ期待できません。

わが家では、期待できない年金の代わりにと、年金保険に入っています。返戻率は117%で、決して悪くはないものです。ただ、日本の保険会社のものなので、65歳まで保険料を払い続けなければならないのと、被保険者が死亡しても払った分のお金しか返ってこないというデメリットがあります。

保険ももらえる金額だけ見ると素晴らしいように見えるのですが、そういったデメリットや保険料を支払い続けることができるかどうかというのもよく考えたほうが良さそうです。

掛け捨て保険に入る際の注意点

医療保険など、掛け捨て保険といって、払った分の保険料は返ってこない保険があります。自分や家族に万が一のことがあった場合の保険なので、いわゆる自動車保険や火災保険などの損害保険もこの種の保険に入るでしょう。こういった保険に入る場合の注意点をまとめました。

支払いしぶりをしない保険会社かどうか

ニュースなどで事故や病気などで入っていた保険会社に保険料を請求した時に、何かと理由をつけられて断られたり出し渋りをされたりしたという話を見ました。これをあるFPさんに聞いたところ、「そうですね、たとえば病気などで保険料を請求するときは医師の診断書が求められるのですが、そこの記載と保険会社の記載条件がちがうよということで却下されたという話を聞きます。」とのことでした。

いざという時、ちゃんと払ってくれる保険会社を選ぶにはどうしたらいいか迷いますね。実際に、そういう状況になってみないとわからないのです。FPさんが証明してくれるわけでもありません。

知人によれば、大手国内会社なら安心だよというのですが、実際にスムーズに保険がおりた、という人が入った保険会社が最も信頼できそうな気がします。とにかく、それらの万が一の時のための保険なので、支払い条件にはとことんこだわった方が良さそうです。

数種類の保険を比較する

会社によって同じような保障内容でも月々の支払額がちがったり、同じ支払額でも特約がつけられたり、など様々です。会社が信頼できるかどうかがとても大事ではありますが、その中でも比較することが大事です。

円建て保険とドル建て保険のメリット・デメリット

ドル建て保険って怖い、というイメージがありました。今でもそのイメージは変わりませんが、円建てが最も良いと思っていた自分にとって、FPさんに会って話を聞いたことでいろいろ学ぶことができました。その一部を紹介します。

円建て保険のメリット・デメリット

メリット:もらえるお金がはっきりしている

積み立て保険の場合は、円建てだと円で保険料を払い、円で将来的に戻ってきますよね。そのため、もらえるお金が最初から示されていることが大きいです。それは安心感でもありますよね。

デメリット:今後増える見通しがない

銀行の金利を見てもわかるように、貯蓄型の場合は、円が弱いので貯まりにくい傾向があります。また、国内の保険会社の保険料は外資よりも高めに設定されていることが多いようです。

ドル建て保険のメリット・デメリット

メリット:返戻率が高い

日本よりはアメリカのほうが金利が高いため、返戻率も高めに設定されています。そのため、返戻率だけを見る限りは得をしている印象を持つでしょう。

デメリット:為替レートに影響される

金利だけを見ていたら文句なしのドル建て保険ですが、それに為替レートが乗ってくることによって、大きく変わります。今後の経済状況や為替の動向に目を向ける必要があります。為替レートによって、損もするし得もするというリスクがあります。たとえば、1ドル110円の時に貯めると損をします。でも、1ドル120円の時に払い戻しをしてもらうと得をするわけです。

まとめ

リスクがある保険に入る際には、自分自身が保険について学んでからにしたほうがいいと感じました。基本的に、FPさんと会う時は、自分自身も保険に関して厳しい目でいることが、うっかり間違って入ってしまった、という悲劇を避けることになると思います。心から入って良かった、と思う保険に入れるように、話を聞くときにもマイナス面を意識しておくことや、納得するまで話を聞くことをおすすめします。