「働き方改革」というワードをよく耳にするようになった近年、在宅ワークとしてクラウドソーシングが注目されています。
クラウドソーシングとは、インターネットを介して不特定多数の人に仕事を発注する仕組み。
専門性の高い業者等に外注するアウトソーシングとは異なり、未経験者や初心者でもチャレンジすることが可能です。
在宅で仕事ができるなら子育て真っ最中の女性や主婦の方でも、すきま時間を利用して始めることが出来ますよね。
クラウドソーシングに興味がある、始めてみたいとお考えの方は、まず大手クラウドソーシングサイトに登録してみてはいかがでしょうか?
こちらでは大手クラウドソーシングサイトの一つ、「クラウドワークス」についてご紹介していきます。
【未経験からスタート!それならデータ入力がおすすめ】
PCとインターネット環境があれば自宅にいながら仕事を受注し、報酬を得られるのがクラウドソーシングの大きな利点。
クラウドワークスは2018年8月の時点で登録者数が200万人を突破し、現在もなお利用者が増え続けています。登録する際の費用は無料なので、気軽に始められるのも魅力です。
多くのクラウドワーカーが自身の得意ジャンルやスキルを活かして、システム開発・デザイン・翻訳・ライティングなど多様なカテゴリで活躍中です。
クラウドワークスに登録後は、まずこれまでの経歴や取得した資格などが活かせる仕事を探してみてはいかがでしょうか?
なぜなら専門知識や技術を必要とする仕事は、報酬も高くなる傾向にあるからです。
「活かせそうな資格がなく、経歴にも自信がない…」という方は、未経験でもチャレンジ可能なデータ入力がおすすめです。PCのタイピングさえできれば難しい作業内容ではないので初心者でも安心!
長時間コツコツと作業できる方、集中力に自信のある方には特に向いていると言えます。
そして気になるデータ入力の報酬ですが、1文字当たりの単価は0.1円〜0.5円前後が相場のようです。
1,000文字入力して100円なので、報酬が低いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら、タイピングの腕を磨き入力速度が上がると、その分報酬もアップ!
頑張り次第で収入増も見込めますね。
【副業として始めるなら…&源泉徴収はどうなるの?】
現在会社勤めをされている方が、お小遣い稼ぎ感覚でクラウドワークスを利用するなら気を付けておきたいポイントがあります。
会社の就業規則を確認し、副業が許可されているか否か確認すること。
まだ日本では副業を禁じている企業の方が多数派ではありますが、許可する企業も徐々に増えてきました。
そして、副業で年間20万円以上の収入を得た際は確定申告する必要があります。
勤め先の就業規則に反して副業を行っていた場合、確定申告によりその事実が露見する可能性もあるのでご注意を!
またクラウドワークスを利用するなら、源泉徴収に関しても知っておいた方がいいでしょう。クラウドワークス自体は源泉徴収を行わないため、希望する場合は発注者側に依頼することになります。
源泉徴収が必要な業種はデザイン制作や原稿制作、翻訳、作曲などで、これらの仕事を受注する際は発注者側に源泉徴収を依頼しましょう。
サイト内での源泉徴収は契約時に、受注者・発注者双方から設定できます。
年間の報酬金額や受注した仕事内容などで、源泉徴収をしてもらうべきかどうか迷った際には、税務署や税理士に問い合わせるのが確実です。
【クラウドソーシングの双璧!ランサーズとの違い】
クラウドソーシングの大手2大サイトと言われるのがクラウドワークスとランサーズです。
「じゃあ、その二つの違いって何なの?」と思われる方も多いのではないでしょうか?
クラウドワークスにもランサーズにも日々多くの案件が掲載されています。
前述したように仕事のカテゴリは多岐に渡りますが、全体の案件数で比較するとランサーズの方が上回るようです。
しかし、それぞれのカテゴリ別で見てみると、案件数にはばらつきがあります。
そのため自分が興味のあるジャンルを絞り込み、比較してみるといいでしょう。
「数のランサーズ」に対し「質のクラウドワークス」と評する声もあり、どちらが優れているとは一概に言えない状況です。
サイト内での仕事の流れに大きな違いはありません。
クラウドソーシング経験者は二つのサイトに登録して、うまく使い分けている方もいます。
ただしここで注意しておきたいのが、サイト内での実績です。
受注した案件数や発注者からの評価は、プロフィールページに表示されます。
それが実績となり発注者の判断基準となるため、仕事に応募する段階で豊かな実績をアピールすることは重要。
例えばそれぞれのサイトで10件ずつ、計20件仕事を受注したとしましょう。
自分が行った仕事は20件ですがどちらか一方のサイトを見たとき、発注者目線では10件ということになってしまうためアピール力が弱いですよね。
ただし二つのサイトに登録し同時に利用するメリットは、より多くの案件から自分に合った仕事が選べる点です。
クラウドワークスとランサーズ、それぞれの特徴や同時利用のメリットデメリットを理解し、上手に使いこなすのがコツと言えます。
【手数料って?退会はできるの?気になるあれこれをご紹介】
実際にクラウドワークスを利用するなら、手数料も知っておいた方がいいでしょう。
一つ目にシステム手数料と呼ばれるものがあります。
これは、仕事を受注した際に発生する手数料であり、報酬金額が10万円以下の場合20%が差し引かれます。10万円超〜20万円以下で報酬の10%、20万円を超えたときは5%と定められています。
この手数料は受注者が負担する仕組みになっているため1,000円の仕事を受注した場合、受け取る報酬は800円ということになりますね。
手数料をめぐっては高いと感じる方が少なくないかもしれません。
しかしながらクラウドワークスが受注者と発注者の仲介をすることにより、受注者は報酬を確実に受け取れるシステムになっています。
それを考えると「安心料」と受け取ることもできるのではないでしょうか?
またクラウドワークス内で発生するもう一つの手数料が、報酬を受け取る際の振込手数料。
ここでのポイントは、楽天銀行とその他の銀行で手数料に違いがある点です。
楽天銀行なら振込手数料が税込100円であるのに対し、その他の銀行では税込500円。
そのため楽天銀行で新たに口座を開設し、振込先に指定するのが最もお得な方法でしょう。ちなみに楽天銀行口座は無料で開設可能です。
次に登録後の退会についてですが、プロフィール編集ページから退会することが出来ます。
退会後に再登録も可能ですが、それまでの実績や評価等は削除されてしまうことを頭に入れておきましょう。
【クラウドワークスの株価と今後の将来性】
クラウドワークスは2014年12月に東証マザーズに上場しました。上場している会社とのことで安心感もありますね!
上場後2016年初頭にかけて株価は下落するものの、その後は緩やかな上昇に転じています。2018年9月期決算では、創業来初の通期営業黒字を達成しました。
時代と共に変革する新しい働き方を提案し、フリーランスのエンジニア・デザイナーに特化した「クラウドテック」や、個人の得意を売買する「WoW!me(ワオミー)」などのサービスも展開するクラウドワークス。
これらのことからクラウドワークスは、企業としても今後ますます成長が見込めると言えるでしょう。